まほろば

できることを活かすコミュニケーション講座(ハイテク編) in 名古屋

投稿者:マーチン  2010年3月7日 
カテゴリ:講習会メモ

 平成22年3月6日(土) 「できることを活かすコミュニケーション講座(ハイテク編) in 名古屋」を受講したので、レポートします。
 ※個人的なメモであり、発表者の公式な文章ではありません。

●【講義】コミュニケーション機器の種類と導入のポイント

・日本福祉大 渡辺氏
 コミュニケーションには、テクノロジーを使わないもの、ローテクノロジー(電子機器を使わない)のもの、ハイテクノロジーのものがあり、どれがいいかではなく、それらを併用する。
 「思い込みのコミュニケーション」ではなく、「引き出すコミュニケーション」を心がける。
  (1)できることを活かす
  (2)継続的な支援
  (3)他の社会資源との連携

・横浜市総合リハビリセンター 上野氏
 会話補助装置:足の踵に4つのスイッチをつけ、マウスの上下左右移動と、クリックと、ナースコール。
 意思伝達装置:足の指に固定したスイッチで「伝の心」を使用。
 環境制御装置:背角度の可動範囲に制限をつける。スイッチの短押しと長押しで別の機能をさせる。
 支援を実施する時の要点
  (1)ニーズを探り・理解すること
  (2)選択肢のある支援内容を示すこと
  (3)継続的な支援が出来る方法を考えること

●【演習】機器の体験・活用実習

・会話補助装置
・パソコンの代替手段
・意思伝達装置
・スイッチの適合、呼び出し装置
・トピックコーナー

●【講義】機器入手のための福祉制度

・「補装具」と「日常生活用具給付事業」に分けられ、前者は全国一律だが、後者は市町村により異なる。
・新制度では、「重度障害者用意思伝達装置」は補装具、「障害者のパソコン使用で必要な周辺機器やソフト」は日常生活用具。
・パソコン本体は、両制度の対象外
・「重度障害者用意思伝達装置(文字等走査入力方式)」は、意思伝達機能を有するソフトウェアが組み込まれた専用機器。付加機能として、通信機能、環境制御機能。
・「重度障害者用意思伝達装置(生体現象方式)」は、脳波や脳血流を利用して、はい・いいえを判定するもの。

●所感

 隣の席の人とコミュニケーションの体験をしたり、機器を体験したりでとてもわかりやすい講習会でした。
 いままで、「思い込みのコミュニケーション」になっていたなと、反省しきりです。
 福祉制度に関しては、全く知識がなかったのでとても参考になった。「専用機」にしか補助を出さない制度ではなく、ユニバーサルデザインの考え方を導入しないと、障碍向けの機器はいつまでたっても高価で、障碍者の経済的負担(ひいては納税者の負担)は軽減されないと思う。
 受講者に、ALSの患者さんとその家族がみえて、透明文字盤によるスムーズなコミュニケーションに驚いた。 ⇒ 【まほろば】透明文字盤