まほろば

自動点字翻訳 eBraille(イーブレイル)

投稿者:マーチン  2009年2月7日 
カテゴリ:視覚障碍者向け::その他

 「eBraille(イーブレイル)」は、神戸大大学院医学研究科(神戸市中央区)と同大付属病院が開発した、医療関連文書の自動点字翻訳システムで、翻訳精度はかなり高いようです。
 注意!:eBraille Ver. 0.91は開発を終了しました。また、eBraille Ver. 1.49は、現在開発途上です。自動点訳に際してのいくつかの問題点が解決出来ていません。現在、改善に取り組んでいますが、現段階では完全な点訳を保証出来ませんので、各自の責任において御利用願います。また、eBrailleは日本語専用のため、英語の点訳はサポートしておりません。

●使い方

(1) Japanese-into-Braille Translating Server (点字自動翻訳するサーバー) のページを開いて、「eBraille (Ver.1.49)」 をクリックする。

(2)ステップ1とステップ2の間では、主に漢字仮名交じり文から、点字に適した仮名文を作り出すことを行います。
この作業は形態素解析と呼ばれる日本語の語句解析法によって得られた結果を利用して行います。形態素とは単語よりももうすこし小さい、文の構成要素のことです。入力された文章を形態素の単位に分解し、辞書から読みを調べ、点字により適した形での仮名の文章を作り出します。

(2)ステップ2では、「鏡像にする/しない」のいずれかを選択します。
「鏡像にしない」 を選択した場合、文の方向が左→右の点字のイメージができあがります。これは点字コピー機を用いて点字文書を作成する際の原稿になります。
「鏡像にする」を選択した場合は、点字を裏から見た状態(ちょうど点字を鏡に映した状態)でイメージができあがります。

(3)ステップ2で「鏡像にしない」を選択した場合は、印刷したイメージをこのまま点字コピー機にかけると点字文書の完成です。
 ステップ2で「鏡像にする」を選択した場合は、ボールペン等のとがった物と、マウスパッドのようなある程度軟らかい板、紙(コピー用紙よりも少し厚めの紙がよい)で凸点を作り、紙を裏返して完成です。

(4)[点字エディタ用ファイルをダウンロードする] をクリックすると、BASE形式の点字ファイル(拡張子 .bse) のとして保存できます。これは、多くの点訳ソフトで使うことができます。

●補足

(1)Internet Explorer の設定によっては、以下のようなメッセージが頻繁に表示されます。これは、https (SSL)のコンテンツと、httpのコンテンツが1つのWebページに混合している時に発生する警告なのですが、表示させないように設定できます。

(2)[ツール] [インターネットオプション] から、[セキュリティ]タブ を選択し、[レベルのカスタマイズ] をクリックする。

(3)”混在したコンテンツを表示する”の中の
   ●有効にする
にチェックを入れる。